« 「ブラックニッカ クリアブレンド」のムービー | トップページ | ナイナイ岡村いじめ »

セシウムの行方

牛肉のセシウム汚染が申告です。

牛肉で思い出すのが、伊丹十三監督の「スーパーの女」です。ラストは食肉運搬車でのカーチェイスでしたが、圧巻だったのが、スーパーの食肉売り場でのやりとりでした。肉はうまくブレンドしないとうまみがない。肉屋はそうやって、うまみを出す商売なんだ。

本当に憎々しげで、上手い演技でした。

正直屋はお客様を騙しません。

こう言って店長はお客さんの手を取り、『いらっしゃいませ』と声をかけるシーンがありました。

パッケージに包まれたお肉のいろが鮮やかすぎるとか、何日経っても黒ずまないので、薬品を使っているんじゃないかとクレームが来ます。

それに笑って答える柳沢慎吾演ずる食肉売り場の職人さんたち。

本当に新鮮なお肉はこうなんですよ。クレームをいった奥さんたちが目を丸くして驚く。

そのシーンをみた時、なんだか目頭が熱くなりました。

今伊丹十三監督が生きておられたら、どんなお気持ちでしょうか。そしてどんな問いかけをする映画で、わたしたちを楽しませてくれるのでしょうか。

確かに、戦後の日本人は食の欧米化でたくさん肉を食べるようになりました。お肉屋さんも急成長だったでしょうね。外食では焼き肉屋さんが、出資するには最良だと言われた時期もありました。

それはすなわち歩留まりが良いから……なのかも知れません。少ない経費で利益を上げる。経済の鉄則です。

全てそんな経済の鉄則が、がんじがらめになって今の社会はできあがっているように感じます。それをことごとく破ってくれていたのが、伊丹十三監督の女シリーズなのかも知れませんね。

今まさにそんな鉄則がわたしたち消費者を悩ませています。食の安全は信頼から生まれるように思います。

それが揺らいでいる。

牛肉の産地偽装もそうでした。賞味期限の張り替えも、記憶に新しいですね。

今回のセシウム汚染は食肉業界に端を発したものではありませんが、流通させてしまったのは、その管理の甘さと言われても仕方がない事だと思います。

いまだに広がり続ける流通経路、「混ぜてしまえばわかりっこない」どうも、このシーンがちらついてならない。混ぜられるのは何も牛乳【原乳】だけとは限らないんですね。混ぜてしまうとどこでどうなってしまったのか分からない。随分甘い【旨い……旨味のあると言った方が良い】仕組みです。分かっていたできレースの匂いすらある。

原料や産地では管理しきれないのであれば、せめて成分表示でセシウム汚染の度合いを表示するしかありません。汚染はセシウムだけではありません、残留農薬や発ガン性物質も表示すべきです。

何も知らされずに不安感をつのらせる報道のやり方にも、政府の対応にももううんざりです。

国は検査機関の充実をはかり、報道は安全の意識の向上に努めて欲しいです。

食の安全は消費者が1つにまとまって、ムーブメントを起こさないと行けないように感じています。待っていては、いつまでも何も変わらないままです。

|

« 「ブラックニッカ クリアブレンド」のムービー | トップページ | ナイナイ岡村いじめ »

おとしもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「ブラックニッカ クリアブレンド」のムービー | トップページ | ナイナイ岡村いじめ »