WOWOW連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」の試写会を見てきた。
これは「パンドラ」「プリズナー」と常に話題性と独自性を打ち出してきた連続ドラマWの第3弾で大組織の暗部とそれに立ち向かう人々を描いた社会派ヒューマンサスペンスドラマなんだ。
こう書いてしまうとすごくお堅い感じがするけど、そうじゃない。人に焦点をちゃんと当てている人間くさいドラマになっている。
ドラマの見所とは展開とか、構成なんて言うけど、一番みたいものはやはり「人」なのではないだろうか。
イキイキとした等身大の人間としての「人」がそこに描かれていないと、絵空事のように感じてしまうものだ。
とてもリアルにそして、身近に感じられる良質のドラマが作られていた。
原作は「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞の池井戸潤。徹底した取材によるリアリティで幅広いジャンルを手掛ける実力派の作家の話題作だ。
放送は3月29日夜10時スタートで第1話無料放送となるので、ぜひ見て欲しい。
会場には仲村トオルさん、田辺誠一さん、萩原聖人さん、水野美紀さん、國村隼さんがいらしての舞台挨拶もあり、撮影のエピソードなどがうかがえて、楽しいひとときもあった。
とくに水野さんは萩原さんとのシーンで、セリフの量の違いを話してくれた。
萩原さんはものすごくセリフが少ないのに水野さんの長台詞に「NG出すなよ」といつも言われていたとか。
一矢報いたかたちの一コマが見られて会場も盛り上がりを見せていたよ。
主演の仲村トオルさんは、自分のドラマのリサーチをインターネットで行っているというエピソードを披露してくれた。
やはり、一番気になるのが評判なんだね。何だかとても人間くさい感じがしたよ。
実際にこうして演じている方々を生でみてみるとよりドラマに感情移入出来るように感じた。
ドラマのストーリーは題名からも分かるとおりトレーラーのタイヤが外れて母子にぶつかり事故を起こしたことから始まる。
この事故の原因を突き止めるべく巨大組織への戦いへとつながっていく物語で、人と組織、社会と人、そして、残された小さな子どもの視線も忘れていない。
この丁寧さに今の時代に『忘れてならないものの尊さ』を感じた。
大きな組織から見た社会と一個人から見た社会。女性や子どもから見た社会。
同じものがまったく違ったものに変貌していく。同じもののはずが、まったく違った形に存在を変えている。
一つの事故が何かを変えたのか、事故は何かを変えるきっかけに過ぎなかったのか。
このドラマはその答えを教えてくれるだろうと思っている。
今日の試写会で見たのは、全体の最初の5分の1に過ぎない。でも、自分には早く全部みたいなと待ち遠しく思わせてくれた。
日本流の社会派ヒューマンサスペンスドラマを堪能させて頂いた試写会だった。
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