缶コーヒーが目にしみる
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永い大学の春休みに友達と北海道に行く計画を立てたが、先だつものがなかった。
当然バイトをと思ったが、性格的なもので短期で高収入のバイトを見つけた。
言わずと知れた工事現場の交通整理だ。しかも、夜勤。たった7日間辛抱すると旅行に行くための費用が貯まり、その後の分はお小遣いになるという感じだった。
夏のバイトでもおなじみだったので、意気揚々と出かけていったが、冬は夜が長いのを忘れていた。
人通りもない。しかも寒い。とんでもなく寒い。ものすごく時間が長く感じた。夜明けが遠いんだよ。
あとで調べたら、例年にない寒波が襲来していた。
目の前で、水たまりが氷になるのを目撃した。警備会社から支給された服ってものすごく寒さを通しやすいみたい。安全靴を履いた足の感覚がなくなるのを感じていた。
6時になると空が白々明けて来た時、同僚のオジサンが暖かい缶コーヒーをおごってくれた。
沁みたなー、心に。
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