体重聞かれたバイトって・・・
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夏のバイトは、ゆるーくいくか、キツイのをガッツリいくか。悩まずガッツリを取った。
掃除のアルバイト先に電話するととまず体重を訊かれた。
なんで??男なのに????
とりあえず答えて、面接に行くと、担当者は履歴書なんかほとんど見ない。それで即OKって、電話だけで・・・?決めたの??
明日の集合場所の地図を渡されて、時間は約10分ぐらいでおしまい。
集合してみると、自分の他にもう一人、若い人がオドオドして待っていた。
とりあえず、挨拶して・・・話題は「面接」のこと。
電話一本目で採用が決まったらしい。今日履歴書を渡すんだって話で、エーッとなった。
その後、ワゴン車で担当さんが来て、仕事場に。
車の中で自分たち新人はベテランの人とそれぞれペアを組んだ。
小柄な人と組んだが、さすがプロ。現場ではスゴクてきぱきしている。言われるままに準備を手伝う。
「高いの平気?」
「え」
「今日は昼から、ブランコだから」
「なんですかブランコって、ブランコ洗うんですか?」
「アレッ聞いてないの?」
指さす先には太いロープがビルの側面に垂れ下がっている。
薄っぺらな板を差し出す相棒さん。午前中に下の階と、内側の窓を掃除して手順をおしえてもらったあとは・・・
屋上から垂れ下がったロープに板を付けてそこに座って・・・。左右の窓を掃除するって・・・
「エ゛エ゛ーーッッッッ」
向こうの方でも、
「ア゛ッエ゛エ゛ーーーッッ」
「大丈夫だよ、命綱つけるからさ」って
そんなこと聞いてねーよ。体重を聞いたのはそう言うことーっ!
朝の新人は昼に逃走し、残ったのは自分だけ。
ヤルしかないと腹を決め・・・《金に目がくらんだだけという節もある》やってみた。
屋上のフェンスを越えて、縁の部分に立つ。こんなところは《何か思いつめた》人じゃないと立たないんじゃない?そうじゃない!
歯はガチガチだし、手はぶるぶる震えて、ロープが掴めない。手にはベトーッて汗なのかなんなのかが分からないけど出てきてるし、女性に分からない部分がキューって・・・
その日、その後の記憶はない。
晩飯は焼き肉をその相棒さんにおごってもらった。
「新人、やるとは思わなかったよ。だいたい、10人いたら8人はやめちゃうからね。見所があるか、借金でどうしようもないかなんだろうけどよ。まあ、明日もちゃんと来いよ。」
てな訳で、認めてもらったのかというかなんというか(-_-;)。
その窓ふきのバイトは雨が降れば中止なんだが、3分の2のバイト代が支払われるというものだったので、雨が降るのを願いつつ、何となくだが、一夏続けた。雨乞いの儀式まではしなかった。
でも、その後にも地獄は待っていたりして・・・
でもそのお話は、またの機会に・・・
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